やっぱり気になるセレクトセール高額落札馬
400口や500口の小口の一口クラブで一口馬主をやっていると、一口当たりの金額は高くても30万円、安ければ1万円代くらいまでの幅で決まってきます。
馬代金の総額で言うと、1,000万円以下~1億2千万円くらいになりまして、大台1億越えの馬はやはりどこのクラブでもエース級になります。
ただ、それよりもすごい世界がセレクトセールですよね。もう1億越えの馬がゴロゴロ。しかも『個人で』買われていくわけです。
金銭感覚、凄すぎ。あやかりたい!(笑)
今日はそんなセレクトセールの高額落札馬からPOGで気になった馬をピックアップ。アブソリュートレディの2019です。
『アブソリュートレディの2019』(牡馬)
馬名: 未定
父: ディープインパクト
母: アブソリュートレディ
母父:Galileo
厩舎:未定
生産者: 社台ファーム
〇POGで気になるポイント
2019年セレクトセールの当歳馬部門で2億4,200万円という高額で落札された馬です。ちなみに、落札者は金子HDですね。日本一の相馬眼の持ち主のお眼鏡に叶っただけでも期待したくなります(笑)
本馬『アブソリュートレディの2019』の血統的なポイントをまず挙げると、なんといっても母アブソリュートレディの代表産駒(本馬にとっての半姉)にフランスの1,000ギニーとオークスを無敗で勝利しているラクレソニエールがいることでしょう。
4歳時の2016年の凱旋門賞の本命候補の一頭でしたが、故障を発生して引退。競走成績は8戦8勝と、最後まで負け無しの名牝でした。
ちなみに、そのラクレソニエールは母アブソリュートレディの7歳の初仔だったのも個人的には注目。まだまだ大物が出そうな予感を感じさせますから。
『アブソリュートレディの2019』の血統的な次のポイントは、ディープインパクトと母アブソリュートレディを配合したことで、HighclereとLight o'Battleの全姉妹クロスが出来ていることですね。しかも、双方の母方牝系からつないできているインブリードクロス。
ディープインパクト×母父Sadler´s Wells系はややもすると重くなりがちではありますが、5代血統表には載ってこない上記全姉妹クロスの奥にあるHyperionの小柄な素早さの血がそれを補ってくれそうです。
…なんだか日本で走らせるだけはもったいない血統にも思えます。
まだ厩舎は決まっていませんが、金子氏と繋がりが深い厩舎と考えれば、池江厩舎か、友道厩舎か。当然、トップクラスの厩舎に預託されるのでしょうが、本馬に対する海外挑戦の期待度はその辺りからもわかるかも。
とはいえ、日本デビューならまず狙うのは日本ダービーの血統馬。
POGでも強気のドライチ入札で良さそうです。