2020年のマイナー新種牡馬
2020年にデビューする新種牡馬の話、今日はマイナー種牡馬編にしてみます。前回のメジャー種牡馬編と比べると、かなり趣味が偏る感じです。
何をもってメジャー・マイナーとするか難しいところですが、種付け頭数が50頭未満くらいがマイナー種牡馬の境目でしょうか。種付け頭数が10頭以下くらいになってくると、マイナーというよりかはプライベート種牡馬のほうが言葉が適切ですもんね。例えば、去年デビューした新種牡馬だと、マジンプロスパーとか。さすがにPOGでも狙えません。
話はそれますが、そういう意味で言えば、2017年の種付け頭数わずか4頭のオールステイの産駒が募集されているユニオンはぶっ飛んでいるのかも。
さて、話を戻して、マイナー種牡馬で3頭ピックアップしてみました。今回の順位付けは気になる順です。
1位⇒ゴールスキー
母ニキーヤは名種牡馬ゴールドアリュールと同じと言う、良血ゴールスキー。種付け頭数は2017年はわずか10頭ですが、マイナー種牡馬で気になる候補1番手です。
キャリアの最初の内を芝で過ごし、3歳時にはマイルチャンピオンシップで3着に入っています。一方、自身7歳時に唯一勝った重賞・根岸ステークスはダートの重賞。つまり、「7歳まで現役を終えてわかりましたが、本質はスピードがあるダート馬でした」という、気が付くのがもう少し早ければ…
ゴールスキーは芝でもある程度の脚が使えてしまっていたことで、管理していた池江先生もダート転向を悩んだのかもしれませんね。これ、完全に想像です。
そんなゴールスキー。種牡馬として見てみると、母系も立派で、父系もサンデーサイレンスに一番良く似ていたというネオユニヴァースですから、一発あってもおかしくない。
また、九州の熊本県に拠点を置くストームファームコーポレーションの所有で種牡馬入りしていますので、北海道で種付け⇒九州で出産のパターンの馬がいるかも(ごめんなさい、調べてません)。
もし上記想像が正しければ、「九州産馬はポイント2倍」など、こだわりルールがあるPOGサークルの方は期待していい種牡馬だと思います。
2位⇒リヤンドファミユ
良血という意味では、本来マイナー種牡馬であってはいけないのがリヤンドファミユでしょう。2017年の種付け頭数は25頭。兄にはあのオルフェーヴルとドリームジャーニーがいます。
「ドリームジャーニーとオルフェーヴル」と「ディープインパクトとブラッドタイド」の関係性と少し違うのは、リヤンドファミユが偉大な兄達が種牡馬入りした後に種牡馬になっていることですね。まったく同じ血統で3頭目ともなると、代替種牡馬の役割も回ってこなそうなのが可哀そうなところ。
ですが、3歳の1月に出世レースである若駒ステークスを勝利しているように全兄2頭と同じく3歳時からガンガン走れる血統はPOG的には魅力です。
また、オルフェーヴルの全弟としてこの馬をPOG指名した方も多かったでしょう。思い入れで応援できるのって素敵ですよね。
というわけで、情も含めて2位にしました。
3位⇒ハクサンムーン
POGの裏街道の本流(?)である「2歳夏の短距離王を狙う」的な考え方で3位に選びたいのがハクサンムーンです。2017年の種付け頭数は18頭です。
父アドマイヤムーン、母父サクラバクシンオーというわかりやすい短距離血統だったハクサンムーン。今では人気ナンバーワン種牡馬になったロードカナロアのライバルで、得意戦法は逃げの一本。気持ち良い馬でした。余談ですが、ハクサンムーンやシルポートみたいな逃げ馬、大好きなんです。最近、ああいう馬が減って残念な限り。。。
狙うとすると、ズバリ早期デビュー組。それも函館とかのデビューが見えている馬。フォーティナイナー系らしく力強い走りが魅力だったハクサンムーン産駒は重い芝は歓迎でしょうから。
母父ロックオブジブラルタルの『ダイアンスマイルの2018』なんてすごく面白いと思いますね。フォーティナイナー4*3とサンデーサイレンスの4*3のクロスがそれぞれあるところなんて特に。
アドマイヤムーンはまだ種牡馬として現役ですし、後継種牡馬ではファインニードルも出てしまっていますが、ハクサンムーンはなんとか繁殖牝馬を確保して頑張ってほしいです。