今日の話題は社台SSの2019年度種付け数
祝日である本日。家でのんびりとしていたら、とある競馬雑誌で社台SS2019年の種付け情報を見つけ、しげしげと眺めておりました。
発表されたのは9月6日なので、もう1カ月半前か。
なんで気が付かなかったのだろうと思ったら、ちょうどキャロットの募集祭りで集中していた時期だったので気が付かなかったようです。
迂闊にも見逃すところだった。いや、別に競馬を仕事にしているわけでも何でもないので見逃しても誰も困らないのですけどね。
キングカメハメハ直系すげえな
その雑誌には親切にも2017年から3年分の種付け頭数を書いてくれておりましたので、ここ数年での隆盛を掴むことが出来たのですが、キングカメハメハの直系の勢いがすごい。
例えば、2019年の種付け1位キングカメハメハ直仔のロードカナロアの245頭。そして、それを追うのはこれまた直系ルーラーシップの225頭です。
200頭というのは『大』人気種牡馬のステータスであるのはもちろんそうです。日本一の社台SSでさえ、200頭の牝馬を集めるのは7頭しかいません。
ですが、上記2頭が凄いのは「3年連続で200頭越え」を達成していることです。
凄すぎて鳥肌が立ちます。
一般的な種牡馬の種付け頭数はいわゆる右肩上がりというのはそうはいないと言われています。
初年度に沢山の牝馬を集めても、産駒がデビューする前の2年目、3年目は漸減していき、初年度からうまく活躍馬が出れば4年目で盛り返し、その後は2~3年おきに読みづらい株価の値動きのような山と谷を繰り返すものです。それを考えれば、3年連続という流れがどれだけすごいことか。
ちなみに、同じくキングカメハメハ直系のドゥラメンテはまさに上記したような動きをするかも。284頭⇒290頭⇒184頭と刻んできていますから。でも、減ったと言えない数字をキープしているので、ほとんど異常値のようなすごさ。
ロードカナロア11歳、ルーラーシップ12歳、ドゥラメンテ7歳と、これから働き盛りなので、キングカメハメハ直系は隆盛を極めそうです。
盛り返しているジャスタウェイら
キングカメハメ直系の裏で存在感を発揮している種牡馬もいますね。サンデー孫世代、もしくはサンデー以外の種牡馬です。
2019年度で言えば、
キンシャサノキセキ 156頭(2017年比+38頭、2018年比+28頭)
ジャスタウェイ 214頭(2017年比+93頭、2018年比+66頭)
ハービンジャー 217頭(2017年比+53頭、2018年比+5頭)
あたりか。3年連続して産駒を増やしています。
種付けの金額を少し抑えたりしながら、偏りなく頭数集めて純増に転じさせるのが種牡馬ビジネスをやる側の腕の見せ所と聞きます。それがうまくかみ合った印象を受けますね。
ハーツクライやダイワメジャーなどサンデー直系が高齢化する中、早めの代替として需要が集まっているのかな。
個人的にはエピファネイアやモーリスなど、Roberto系の復権を担う種牡馬が200頭以上の種牡馬を集めていることも注目。これから日本競馬にどんな影響を与えるのかな。馬券の予想が難しくなりそう。
オルフェーヴルはピンチかも…
一方で立場が危うく、活躍馬が欲しい種牡馬もいますね。
例えば、2019年で言えば、
オルフェーヴル52頭(2017年比-139頭、2018年比-84頭)
ドリームジャーニー12頭(2017年比-24頭、2018年比-9頭)
リーチザクラウン32頭(2017年比-66頭、2018年比-20頭)
あたり。
一発の魅力はある種牡馬たちですが、産駒の産駒全体の勝率が生産者側にとって重要なファクターになっていることがわかります。オルフェーヴルは三冠馬という実績を考えれば、ちょっと寂しい数字。頑張れ、オルフェ。
2019年新種牡馬の本命はサトノクラウンか?
最後に2019年新種牡馬を見てみますと、
サトノクラウン 207頭
リアルスティール 177頭
マインドユアビスケッツ 155頭
サトノダイヤモンド 144頭
レッドファルクス 132頭
といった感じ。時代ズレを起こしているMarju直系のサトノクラウンが人気を集めています。となると本命はこの馬…でしょうかね?
いや、やはり、ディープインパクト直系のリアルスティールとサトノダイヤモンドの2頭が本命でしょう。ディープインパクト無き今、遺志を継いでいく馬になってほしいというのは1ファンだったブログ主の想いです。