晩成型の種牡馬は流行らない
最近、晩成型の種牡馬は流行らないという傾向に拍車がかかっている気がします。2歳戦が重賞を含めて拡充されたり、3歳未勝利戦が削減され、近未来には3歳新馬戦も無くす方針が決まっています。
遅くとも3歳夏までに出来上がる見込みがない馬には中央競馬から退場いただきましょう…と解釈されても仕方ない流れのせいか、特にキャリアの晩年に良績が多い種牡馬の種付け頭数は減る一方。
今日取り上げるカラダダイヤモンドの2018の父ラブリーデイは2歳からある程度走っていたとはいえ、5歳時に重賞を5勝した馬。種付け頭数は100頭以上をキープしていますが、流れにあらがえるか、心配です。
ナンバー28:カラダダイヤモンドの2018
概要
父:ラブリーデイ
母:カラダダイヤモンドの2018
母父: ステイゴールド
一口価格:38,000円
預託厩舎:菊川 正達
誕生日:2月18日
測尺(体重・体高・胸囲・管囲):440kg・156.0cm・175cm・19.0cm
所感
この馬に関しては、ラブリーデイに対する思い入れで検討しています。
ラブリーデイは2歳でデビューした新馬戦を何となく見ていまして、その後の京王杯2歳ステークスでちょっと薄めの馬連を取って完全に名前を覚えました。その後、ラブリーデイは息の長い活躍をし、重賞を4連勝した時など追いかけて棚ぼたで結構良い思い出を作らせてもらいました。
なので、種牡馬入りは嬉しかったですし、もし産駒がいたらPOGや一口で出資が叶えばいいなぁ、と願っていたのです。
ラブリーデイを種牡馬としてみた時に、セールスポイントになるのは「自在性」と「頑強さ」でしょう。いわゆる好位先行型でどんなレースの展開に万能かつ、2歳から故障知らずで香港にも度々遠征していましたからね。どちらも生産者側としても非常に安心材料、言い換えれば「安パイ」な種牡馬に見えると思います。
ただ、実例として本馬カラダダイヤモンドの2018を見てみると…うーん。イマイチ特徴らしい特徴が掴みにくい(苦笑)
サンデーサイレンスの3*4は当然魅力的ですし、芝向きなのは間違いないでしょう。ただ、2歳戦からいきなりかどうかと言われると、ちょっと時間がかかりそうに見えます。適性距離もマイルは短いのでは。母父ステイゴールド、さらにラブリーデイ自身の母父ダンスインザダークからも、2,000メートル以降のほうが本領を発揮できる気もします。
となると、今日の傾向とはマッチしていない馬になってしまう…まあ、それでも引き続き検討はしていきますが。
追伸:ラブリーデイは母父フジキセキ、母父Stormcatなど、早熟性とスピードを強化できる繁殖牝馬と配合したら面白そう、とダビスタ妄想をしています。
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