募集馬の生まれ月
ユニオンマメ知識:今回は募集馬の生まれ月についてです。ラインナップされた42頭について生まれ月をまとめてみました。
1月:2頭(4%)
2月:7頭(17%)
3月:15頭(36%)
4月:12頭(29%)
5月:6頭(14%)
最近のトレンドである早生まれ。過去には1月生まれは青草を食べれないため、よくないと言われた時代もありました。ですが、栄養環境や育成が進歩した昨今では、むしろ人間の4倍の速さで成長すると言われるサラブレットにとって、早生まれのメリットが大きいと歓迎される傾向にあるのは皆さんご承知のところ。ノーザンファームなどは計画的に早生まれを増やしているのではないか、と噂されています。
ただ、ユニオンに限ってみてみると1月生まれは2頭ということでかなり少数派のようです。3月4月生まれが一番多くなるという一般的な山型傾向に沿っていますね。集合牧場型のクラブですから全体で傾向を作ることもできないでしょうから当然と言えば当然かな。
さて、今日のレビューに行ってみましょう。今日はミッキースワローの半妹『マドレボニータの2018』と産駒の勝ち上がり率が高い『ラーナックの2018』です。
PEGASUS17 マドレボニータの2018
概要
父:キズナ
母:マドレボニータ
母父:ジャングルポケット
総額:1,200万円(200口×60,000円)
預託厩舎:杉山晴紀
コメント・所感
セントライト記念を勝ち、GⅠでも入着するなど活躍するミッキースワローの半妹になります。ユニオンにラインナップされるとは驚きです。競走馬としてデビューできなかった以外は兄姉のほとんどは個人に所有されています。
ちなみに、母は未出走で繁殖に上がったにもかかわらず、本馬は母リヴァプールの6頭目の子供ですからあまり仔出しが良いほうではありません。ノーザンファーム繁用からカミイスタットに移って来てから三頭目で初めての牝馬だから牧場に戻したくてクラブ所有にしたのかもしれませんね。
名牝ツィンクルブライドから連なる牝系は筋が通っており、母父ジャングルポケットと父キズナの配合からも意識するのは芝、しかも短めではなく、府中の長めといったところでしょうか。大きく言うと桜花賞よりもオークスですね、きっと。
預託厩舎は杉山厩舎。『ナイアードの2018』のレビューの時にも書きましたが、若手で大注目の厩舎です。ケイティブレイブが厩舎の看板馬ですが、勝ち鞍はダートだけではなく芝も多い。ブログ主が入会しているロードでは3頭募集されて、すべて回収率100%以上。厩舎で仕上げる力がある厩舎とみています。
価格的にも出資できる金額。大きく化けるかもという可能性もありますし、出資候補の一頭です。
PEGASUS18 ラーナックの2018
概要
父:ジャスタウェイ
母:ラーナック
母父:Montjeu
総額:1,400万円(200口×70,000円)
預託厩舎:武英智
コメント・所感
母ラーナックは中央では勝ち上がりは出来ませんでしたが、産んだ子供たちは5頭のうち3頭が勝ち上がり。父親はすべて違っているところに価値がありますね。サンデーサイレンス系と相性がいいのでしょうか。
母父のMontjeuはサドラーズウェルズの代表産駒の一頭。ジャスタウェイは非常に馬体が柔らかいと言われた馬でしたので、ある種の硬さがトッピングされればバランスが取れた馬になりそう。
ですが…この価格帯はちょっとそれでも割高に思えてしまいますね。強調材料もマイナス材料も少ない一頭で、申し訳ないのですが個人的にはビビッとくる要素が少ない一頭です。