いきなり余談:出資馬ロードクラージュがデビュー
今日はユニオン2019年募集馬のマメ知識は一回お休みし、ロードでの出資2歳馬ロードクラージュについての話を冒頭に。
予告は出ていましたが、明日6月8日(土)の阪神5R 1,200メートルに北村友一ジョッキーでデビューします。中間の時計は坂路を中心に出しており、中々優秀。古馬相手に合わせていても見劣りしない数字を出しており、非常に期待できるのではないかと。
ただ、陣営のコメントは先々週より慎重なまま。幼さ、特に精神面の懸念を持っているようで、現状の仕上り具合で勝ちきれるかどうかがポイントになりそう。
ちなみに、2歳新馬戦で初めての短距離戦ということもあり、少頭数ではありますが、ライバルも短距離血統が多いですね。
特にサンデーレーシングのキンシャサノキセキ産駒ミーアシャムは仕上がりも良い良血馬。鞍上も川田ジャッキー。この馬が一番人気でしょうか。ちなみに、一口50万円。
くぅー、、いや、募集総額なら勝ってるぞ。何で戦ってるのかわからなくなってきますが。
いずれにしても、頑張ってほしいです。私が馬券を買うとゲンが悪い気もするので、買わずにテレビ観戦で声を枯らします。
さて、本題。今日のユニオン2019年1歳募集馬レビューは新種牡馬モーリス産駒が登場『マスターエクレールの2018』とDubawiの直仔マクフィ産駒『デンファレの2018』です。
PEGASUS11 マスターエクレールの2018
概要
父:モーリス
母:マスターエクレール
母父:Elusive Quality
総額:1,200万円(200口×60,000円)
預託厩舎:上村洋行
コメント・所感
種牡馬辞典のうたい文句「世界のマイル王」モーリスの子供がラインナップです。モーリスというと思い出すのは日本・香港で見せた圧巻のパフォーマンス。ジャスタウェイと走った時期がわずかに被っていないのですが、2頭の激突は見たかったなあ。馬券でもお世話になって思い出深い馬です。
でも、モーリスの種牡馬としての評価は非常に難しいですよね。血統は母メジロフランシス、母父カーネギー。日本で主流の血統とは正直言えません。Roberto系の種牡馬は『一子相伝』とささやかれるところではありますが、まさにスクリーンヒーローからの『一子相伝』がモーリスだとブログ主は思っています。(あと、ゴールドアクターもですね。あの馬も母系の血統図を見るとうなってしまう。)
ですので、ホームランよりも確実な勝ち上がりを出資馬検討に重視するブログ主はモーリス産駒への出資は…しないと思います。毎年200頭以上種付けされているので、大物も確実に出ると思うのですが、これは好みの問題ですね。来年あたり、歯ぎしりしてるかも。
また、本馬の血統を見ると、Robertoのクロスが特徴的。母はダート路線短距離で活躍したようにダート適性があった馬でしたので、本馬もダートを主路線とすると思いますが、Roberto系、かつダート系牝馬ということでその面でもちょっと手は出しづらいかなという印象です。
PEGASUS12 デンファレの2018
概要
父:マクフィ
母:デンファレ
母父:フジキセキ
総額:800万円(200口×40,000円)
預託厩舎:木原一良
コメント・所感
父はDubawi直仔であるマクフィ。2010年の欧州3歳牡馬チャンピオンでもあり、欧州で隆盛を極めているDubai Millenniumから連なる血統ですね。初年度からGⅠを2頭輩出しているように実績を残している中、日本軽種馬協会が購入し、来日。大種牡馬Dubawiの血を日本に入れたかったのでしょうか。パーフェクト種牡馬辞典によると、産駒は仕上がりが早い傾向にあり、マイルを基本にしながら汎用性が見込めるというコメント。Dubawi産駒はヨーロッパの芝で良績をあげていますので、その直仔であるマクフィも同じくダートよりは芝、芝も出来れば重いほうがいい、という産駒傾向になりそうです。
母デンファレは過去にユニオンで募集され、芝とダートで長く活躍した馬主孝行な馬で、本馬の姉であるキングズベスト産駒もユニオンで募集されていますね。募集価格は本馬のほうが高いですが、個人的には本馬のほうが父マクフィの可能性も含めて血統的には好みです。芝に適性がありそうで、牝馬の2番仔というのも良いですし。北海道でデビューできれば、順当な勝ち上がりが期待できそう。
あと、『ユニオン―木原厩舎―宮内牧場』のラインでは、過去に3頭がラインナップされたことがありますが、その内2頭は出資金の回収率100%を超えていて非常に相性が良いのも注目ですね。
出資候補の上位の一頭です。
※『ユニオン―角居厩舎―グランド牧場』のラインのように、集合牧場系のユニオンでは牧場も多彩になるので、過去の実績があったラインに注目するのも面白い!